放浪豆腐: 2009年1月アーカイブ

なんとなく、尻切れになったままなので
インド後記を締めるべくもうちょっとばかり書きます!

今回の旅の目的を挙げるとすると
アーユルベーダ体験&後半はチェンナイ(マドラス)での
Music Season(カルナータカ音楽祭)でコンサートをいっぱい観ること。
でも結局、ホームステイや料理教室を探して南インドの料理を習ってみたり
食べ歩きをしたり、それが予想以上にたのしかったり。
古典音楽祭で聴いた音楽をサンプリングしようなどということよりも
暇な夜にボリウッドなTVからだらだら聴いたダサポップスの方が
いまの自分にはピンとくる感じだったり。
なんというか、期待でふくらんだ頭よりも
からっぽのスポンジ的に反応したものごとの方が
心に残っているような気がする。

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チェンナイでは朝と夜、コンサート鑑賞。

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MUSIC ATM。みんな携帯でMP3で音楽を聴いている。
『ATMでダウンロード』が進んでるのかどうかは、いまひとつ疑問。

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料理教室にてパロッタを習う。生徒は1人。

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ヨガマスター。

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料理マスター、ミセス・シャグンダラ。

そういえば一度目のインドではさんざんな目にもあったんだっけ、、、
でも人間を二種類に分けるとすれば
わたしはインドを嫌いになれないタイプだ。
また行きたいなと思っている。
カレーだって毎食でも全然飽きないし
あちこちに神さまがいるのはなんだか日本と似てる
(七福神はヒンドゥ、仏教、土着信仰のミックス=神仏習合!)けれど
日本と宗教観がてんで違うってこと含め
ヒンドゥの神様をめぐる物語や世界観は興味が尽きない。
何にあやかるつもりか、音楽を始めたばかりのときにつけた
わたしのホームスタジオやミックステープのレーベルは
みんなヒンドゥの神様のお名前だった。
今回は帰ってきてからも
インドポップスを車でずっと聴いていたりするけれど。。。
わたしはいわゆる”インド好き”なのだろうか?
いやいや、わたしはきっとインド信奉者、求道者からしたら
不勉強不埒不謹慎といわれそうな
あくまで呑気ないち旅行者、いちインドファン。
ボラボラで灼いてきた〜、ソウルでサムゲタン食べてきた〜、
というのとそんなに大差ないと思う。
哲学的精神世界的に重たそうに取り扱うべき
ナニかがなきゃ行けないとしたら
インドはホントに遠いとこだもの。

そんな訳でインドについては、たまたま”構えすぎない人”が
よくいう”縁のある人”なんじゃないかと思ったりもする。
その後、そこから惚れ込むか
忌み嫌うかはまたそれぞれなんだけど。
で、わたしはこの国に行くと
なんだかわからないけどとてもホッとするんだ。
ドっと疲れもするけど。

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そうそう今回の旅の前
いくつかの本屋の海外旅行コーナーでインドの本を探してみた。
インド旅行本、ムック本はひと昔前は
よく平積みのところにあったのに、今は棚に押し込められていたり
シリーズ本なのにインドが欠本したままになってるところもあったり。
インドに旅行する人は昔より減ったのかもなあ、となんとなく感じる。
そもそも海外旅行に行くひとが減っているというなかで
わざわざヘビーな旅をする物好きが減るのもやむないか。。

加えて、ムンバイ事件の後だからか
インドの空港、行き先各地で日本人にひとりも遭遇することがなかった!
田舎でも、4番目の大都市でも。
以前だったら考えられない気がするのだけれど
たまたまにしても、ただの流行だとしたらちょっと残念な現象。
一方であいかわらず西洋人(非米国人)はたくさんいた。

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インドは美女の宝庫です。

ちなみにテロ事件についてふれると、現地では
アメリカ(や日本)のニュースとはまったく違う報道の仕方をしていた。
もちろん事件自体は悲惨なものだけれど、その反応は落ち着いていて
楽観的というと語弊があるかもしれないけれど、それがただちに
特定の民族や国、宗教を非難するような動きにはならないようだった。
ホームステイでおじさんと討論番組を観ながら話していても
番組出演者もおじさんも(みなインドではかなりインテリの部類だけど)
結構冷めていて、いたずらな敵対心みたいなものがない。
それどころか事件と無関係な近所のイスラム系の隣人が
これによって差別されることを心配している!
うらやましいまでにおおらかで、非ヒステリック。
この『のれんに腕押し』感、ただヘラヘラ〜ンというんではなく
代々受け継がれてる伝統織物ののれんを押す感じ
とでも言ったら、ほめすぎか。
そんな具合でたまたま目の当たりにした各国報道の温度差
これは貴重な体験だったのでした。

そしてそして、この後記もさすがに、次回で最後!

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こんな感じの宿。

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崖の上のおっさん。

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宿の前は海。海近すぎて寝るとき怖い。朝食は気分よし。

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朝夕飲む薬。ウスターソースの味がした。
日によってギーを飲んだり(これが辛かった)
錠剤も飲む。一応ぜんぶ非ケミカル。

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毎食ちがうものがでてくる。手前のフルーツココナッツ煮だいすき。

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ちょっと遠出してバックウォーターライフを垣間みたり。

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崖の上にはおっさん以外にも土産物屋と犬、多し。

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周辺には長期滞在ヒッピー(死語)用の宿も豊富。

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小学生。

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スディ医師。(停電中)

*****

今回のインド旅、前半はアーユルベーダ体験でありました。日本ではあ〜あのろうとで油を頭に垂らしたりするマッサージでしょ、ってなイメージくらいだけれど、アーユルベーダはインドに伝わるれっきとした古代からの医療行為。マッサージにとどまらず、体質にあわせて食事にハーバルな投薬までしっかりと専門の医師と相談しながらやるものなのね。目的は持病の治癒だったり、健康維持だったり。つまりほんの一、二時間のオイルマッサージで癒されようというものではなくて、少なくとも一週間から長い人は何ヶ月単位で一定期間、その専門施設に入って(通って)総合治療をうけるというのが正しいらしい。今回の旅ではその最小ユニットの一週間でトリートメントリゾートに入ってみたわけです。

アーユルベーダの特徴はなんといってもその考え方。体質や臓器各種はヴァータ、ピッタ、カパの三種のドーシャに分類され(まあまあきいてください)それぞれに性格、特徴、扱い方に独特の哲学が存在している。ドクターと話していると、体質の話から宇宙の話になっていたりするのが、面白いと思えるか思えないかで、この珍妙かつ深遠な医療に対する興味は違ってくる。わたしが一番好奇心を抱いたのはそういったアーユル哲学もさることながら、期間中絶対のノーアルコール、ノーカフェイン、ベジタリアンの食生活その食事の内容。え、また食べ物の話!?はい、そーです。それが毎日のドクターとの個人面談で体質や体調にあわせて、三食の指導がなされるというところに惹かれ、さらに1、2時間毎日異なるトリートメント、朝はヨガのクラス、夕方はメディテーションのクラス、とくれば30代不規則生活者としてはそんなところにはぜひ拘束されてみたい、と。

べつに体に目立って悪いところはないのだけれど、意識&生活レベルでそれをメインテナンスする感じ、その方法論には興味津々。つまり毎日くちにするもの、日頃のものの考え方、その積み重ねでひとの体ができてるってことをカラダ全体で再認識する機会なんじゃないかと思って。なんか当たり前すぎだけど、不思議でワンダフルっつーか。だって誰でもそのカラダで思考というものを再生産してるわけだから。いつも言っててしつこいようだけど。そういうことをゆっくり眺める時間やチャンスが少ないというのは、自分に限らずひとごとであっても残念な気がするっつーのは大きなお世話2009だし、帰ってきてこの正月暴食はなんなんだという話ですけど。

南インドはヴァルカラという海岸沿いの村にある今回利用したアーユルベーダ施設 Krishnatheeram は、エキゾライターのサラーム海上さんのおすすめで知った。アーユルベーダの本場ケーララ州に行けば他にも沢山似たような施設はあるのだけれど、規模や立地、認可済みの施設ということで選んでいると、ナルホド、この施設はいろんな点で程よい具合。現地では一度も会わなかったけど、ちょこちょこ日本のひとも来ているみたい。わたしの滞在中はドイツ人40代バリキャリ風女性の2週間滞在組がやたらと多かった。なんかわかるよね、ドイツとか日本のエキゾ指向はたらく女性(わたしも含め)が集まる感じ。はははのは。でもここなら母親を連れて行きたいとも思ったし、前述のサラームさんはご夫婦でトリートメントを受けたそう。ステキ。

立地的にも散歩をすればエキゾチックで可愛いカフェが岸壁の上にずらりとならぶバカンスにもすてきなリゾート地でもあり、村に入れば朝夕にはヒンドゥ教のチャントがきこえてくる南国の田舎風景もあり。インドとは思えない平和と静寂さの中でのんびり過ごすことができる。ベジ食も毎食とにかく美味しくて、わたしの場合はトリートメント中はだるさを感じつつも終えて数日後、旅の終盤から体の調子が軽くなり始め、不思議なくらいアッパーな感じに。トリートメントの最後に飲む下剤の悪夢が、その後嘘のように快感物語。万人におすすめって訳ではないけれど、彼の地の文化や体内浄化的なことに興味あるひとにはバカンスがてらでもおすすめできる場所でした。

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