放浪豆腐: 2009年3月アーカイブ

インドまとめの上編を書いておいて、下編を書かないのもなんだか気持ち悪い感じでしたので、い、ま、さ、ら、、、ですが下編です!

結局インドがすきだなあということばかり書いたような気がするものの、苦手な部分もないわけじゃありません。たとえば衛生面。わたしとて日本ではエスカレーターのベルトにも触れたくなかったりしますが、インドの汚さまでいくと、どうも脳の一部の回路が切れて「しゃあないか」という具合になります。もちろんならないひともいるでしょう。ふふ。せめてもの予防策:食事をする前は手洗い(これはインド人だってやってましたよ)、はみがきはミネラルウォーターでする、生ものは食べない等。その程度だけれど、これまでお腹を壊したことは一度もありません。油やスパイスに中ってしまう人はメニューを選ぶ必要があるでしょう。わたしは他の外国でも壊したことがないので、単に丈夫なのかもしれませんが。。。

さて一人旅で頭の痛いのは宿問題。世の中はとかくお二人様向き。今回は前半をアーユルベーダ施設で、後半はホームステイと通りすがりの宿に宿泊。ホテルの場合、わたしの中ではバックパックの一人旅といっても心が荒みそうな安宿には泊まらない、というのがざっくりとした指標です。それだって交渉ナシでは、そこそこのホテルでも通りに面したウルサい部屋や手入れの悪い部屋にしれっと配分されてしまうのです。そんなときはしっかり主張して他の部屋を見せてもらったり、対応が悪ければ他の宿に替えましょう。

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チェンナイでの宿。ミュージックアカデミー等のコンサート会場がすごく近かったのでここに。シングルの部屋があんまりにもひどかったのでダブルの部屋に変更。そしたら同じホテルと思えないくらい快適でした。ナメられてます!

さて、ホームステイですが、、これは現地に知り合いがいれば話は早いですが、たまたま知り合いになった人のお家に行くのはやめた方がいいです。わたしは前回そんなあるまじき好奇心のためにさんざんな思いをしたのですが、やっぱり懲りずに現地の暮らし(とくに食事)を見たくて、策を考えてみることにしました。料理については2度ほど観光地の料理教室のようなところに行ったり、ホテルにリクエストして厨房をみせてもらったりしましたが、家庭料理みたいなものとは結構違うんですね、やっぱり。まあ、それで充分じゃないか、という意見もありますが。いろいろ調べていると州政府観光局主催のサイトで「ホームステイ」というのが目に留まったわけです。そこで紹介されている各家をみていくと、備考欄に料理を教えちゃる、と書いてあるものもあり、書いてないところは教えてくれるか?と書きそえて、いくつかの家に打診をしてみることにしました。アーユルベーダ施設に宿泊している頃なので一週間を切っていましたが、なんとか都合の合う家が見つかり今回は2泊ほどしました。このお家、裕福な子供のいない老夫婦のお家でしたが、大層立派な邸宅で。。料理も美味しく。。ゆっくりお話もできたので、かなり興味深い滞在になりました。

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ただ、わたしは宿泊と料理だけできれば、あとは放っておいてもらうくらいでよかったのですが、いろいろと過剰なまでに世話を焼いてくれ、しまいにその世話について細部に渡ってしっかり請求されたんですね。こういうことは値段の多寡に関係なく、やっぱりインドだなと痛感させられるものがあります。多少多めに払うのは問題ないくらいの時間を過ごさせてもらったし、さすがに初心者ではないので請求されることも予想はしていたんです、でも野暮なことは忘れて(その考えが大概まちがいです)、それにノってみた自分もいたのでした。もちろんきちんと話し合い、言い値は支払いませんでしたが、納得のいく分については快く払いました。とはいっても事前に払いたくないものはいらない、とはっきり言えば大丈夫な範囲と思いますよ。そういった話し合いの必要が常に生じますが、ただのホテル滞在には代えられない体験ができます。下記に登録されているところなら、たまたま出会った人のところよりかは、まあ大丈夫でしょう。(ちっとも勇気づけられない表現ですね。)もし興味があるひとは、ぜひホームステイにチャレンジしてみてください。
http://www.keralatourism.org/homestay/
ケーララ州は観光を推進しているので、サイトは一見の価値アリです。
http://www.keralatourism.org/index.php

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さてさて都会への移動後は、アーユルベーダの禁酒も終了ってことでともかくびあーが飲みたかったんですね。でもこれが、なかなか売っている場所が見つからない、ビシっとしたおじさん達が集まるイスラム系ビジネスホテルのルームサービスでようやく飲むことができました。現地ビール’’キングフィッシャー’’。

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ちょっと飲めれば十分なのに、ワインですか、このボトルの大きさは。(しわしわパジャマ姿で失礼)

あとパブでも一回飲みました。珍しいらしく、お一人様ですか?と百万回くらい訊かれました。お一人様でもとくだん構われない日本は天国ですね。


 

そんなことよりなにより、コレが一番耐えられないと思うのは大気汚染です。都市は交通渋滞によって、田舎は未整備の道路にたちこめる砂埃によって、ほんとに空気が汚れています。TATAが太陽光のオートリクシャーを売ったら完璧なのに。。加えて街のいたるところにある「please stop aggressive driving」の標識虚しく、乱暴な運転が横行しています。まぢで怖いです。

列車の女性用コンパートメント。短距離電車はわりに快適。

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さて、、、もしあなたがインドに行こうかなと思った場合、戸惑いそうなことがあるとしたら、インド人の無愛想、ルーズ、強引さも挙げられるかもしれません。彼らと話してると、ちゃんと言いたいことを言わないと、ときには徹底的にはねのけないと、すぐになにやら小さな誤解が連なって、おかしな状況に巻き込まれたりします。ただ、根気よく伝えたり拒否すれば、案外あっという間に譲歩する人たちでもあり、そのポイントがわかると、無駄にキレないで済むのです。キレているのはこちらだけで、スロウテンパーな彼らにとっては、なんてことのない場合も多かったり。ムカムカし損なんですね。

そんな思考回路、発想の違いをおもしろがりつつ、自分のチューニングを彼らに近づけること、そんな生々しいロールプレイング感こそがインド旅の醍醐味なのではないでしょうか。だからあいかわらず『絵になる場所』ならぬ『旅になる場所』なのでしょう、それがすきなひとにとっては。


サイババ寺院にて。
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今回の旅ではインドが南北でまったく違う雰囲気をもっていることをようやく実感できました。食べ物もかなり違います。西の奥の方もまた違うんだろうな。とにかく大きい国。
いまはインドで集めたポップスですごい勢いの笑って泣けるミックスCDを作っています。なので、まったく冷めやりません。それが一番のお土産になるかな。楽しみにしていてください。
ではそろそろこのへんで。長〜い文へのおつきあい、ありがとうございました。

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